社員インタビュー Vol.2

パッションとユーモアとソフトウェアと

テイ・ナカノ・ヒロカズ / Software Engineer

2018.11.30

カンムをもっと知ってもらうための社員インタビュー。今回はソフトウェアエンジニア且つ新卒採用第一号、テイ・ナカノ・ヒロカズさんにお話を伺いました!

※テイさんは2019年12月にカンムを退職されました。短い間でしたが大変お世話になりました!

──まずは入社時期、職種を教えてください

職種はソフトウェアエンジニアです。カンムでは2018年の5月からバイトをしていて、少し休んだ後、9月終わり頃から正社員として働いています。

──カンムに来る前は何をやっていたんですか?

カナダのトロント大学で建築学の学士を取得してから日本に来て、東京大学建築学部の院生をやっていました。今年の9月に大学を卒業してカンムで働き始めた形になります。

──カンムではどういった業務を担当されていますか?

少し前まではPython + DjangoとGoを使ってバンドルカードの管理画面改善、カスタマーサポートを効率化するツールの改善をしていました。カスタマーサポートチームと仕様、優先順位を決めながら進めていくという感じです。今はGoとJavaScript + React Nativeを使ってアプリの認証系部分の改善を行っています。

──やりがいや楽しさを感じる時を教えてください!

最近一番楽しいのは仕様や設計のことを先輩フロントエンドエンジニアの岡田さん と議論することですね。実装の仕方って色々あるじゃないですか。その種類によって色々なメリット/デメリットがあって、それをどうやってバランス取りながら一番良いオプションを選んで実装するかっていうディスカッションがすごい楽しくて。

しかも、岡田さんはフロントエンドに限らずシステム設計に関して幅広く色んな事を知ってるんですよね。どういう理由でそのオプションを選んだら良いか等の説明がすごい納得感あるもので、議論を一通り終えて振り返ると「勉強したな!」っていう感じがしてすごく楽しいです。

今は岡田さんと議論する時間が多いですが、基本的にソフトウェアエンジニアの方たちとの議論やレビューのやり取りは視野を広げてくれるものが多くて楽しいですね。

──子供の頃はどういう事したかったとかありますか?

昔は小説を書きたかったです。映画監督とか脚本とか。そういうことに憧れていて、一度高校辞めて自分で小説を書くことに集中していた時期もあります。別にそれを出版して売ろうとしていたわけではなくて、自分の中で100%完成したわけでもないんですけど。真剣に書いて、満足して、次のことやるかーという感じでした。たぶん、自分は何かを設計することが好きで、建築とか小説だとどこに誰がいるか、どういう構造にしていくべきかとか、そういうことを考えるのが元々好きでした。reactで言うとどのpropsがどのstateを持ってて誰に渡すかとか、そういう流れを考えるやつですね。そういう意味では建築とか小説じゃなくても、プログラミングで自分のやりたい事が実現できてるなと思います。

──プログラミングはどういうきっかけで始めたんですか?

大学(学部)のころはコンピューターサイエンス学部には入りたくないと思っていました。というのも、ずっと座って画面見て仕事してるのはきっと楽しくないんだろうなっていう先入観があり。でも、東京大学に来て研究室に入ってから、修士1年の頃研究室のプロジェクトの一部としてProcessingというプログラミング言語で画像処理のプログラムを作らなきゃいけなくて。それで、入った学生の中でプログラミングできる人いなかったので、自分やってみようと思って勉強始めたんですけど、それがめっちゃくちゃ楽しかったんですよね。

Processingは初心者の人にとってはすごい良いと思ってて、Pythonって最初は出力が文字列ばっかじゃないですか。Processingはすぐにロジックを使ってモノを変更したり動かしたり、それがそのまま見えるので、満足感が目から脳に直接流れ込んでくる感じなんです。

──え、まだ書き始めて2年目なんですか?

でも本当にプログラミングが上達したなって思ったのはカンムに来てからです。今振り返ってみると以前は本当に初心者だったなと思います。以前インターンに行っていた会社でも結構習ってたと思うのですが、やっぱりここで勉強することって全然レベルが違っていて。僕がカンムでもらうタスクって結構切り出しやすいものなんですけど、それでも色んな業務ロジックを触るコードを見なくちゃいけなくて。そういったある程度の複雑さを持つコードを見て、例えば「テストしやすい構造のコードを書く」みたいなのを教えてもらって、自分で実践してみて、そういうところですごくレベルアップしたと思います。

──カンムとの出会いはどんな感じでしたか?

インターン先で画像処理のアルゴリズムを主にやってたのですが、あんまりこれ自分には合わないなと思ってました。でも将来プログラミングやりたかったんで、他の仕事探そうと思ってリクルーターさんに色々お願いして、その中の一つがカンムでした。

その時参考に色々リンクもらって、Yuta Ideさんのブログを見つけて。そこにはバンドルカードができるまで、という記事 があるんですが、これを読んでめちゃくちゃ大変そうだけど、中で働いている人たちが楽しそうにプロダクトを作っていて、ユーモアのセンスがあるなと感じました。特にポテト増やすゲーム!実際に会う前からこの人達だったら楽しそうに仕事していけるんじゃないかな、と思いました。

そんな感じで面談に来たんですけど、受けた中で一番楽しいインタビューでしたね。得意なことは何かとか、やりたいことは何かとか。さっき言ってたポテトゲームのことを話したら盛り上がったし。その時はまだ初心者だったんですけど、自分が作ってGitHubで公開しているプロジェクトを見てくれて、それについて質問してくれたり。それは楽しかったんですよ。

──カンムの魅力や特徴を教えてください!

カンムにいる人って、仕事はもちろん仕事なんですけど、なにかやることに対してプライドを持って実行しているし、それをチームでやっているのが凄い良いと思います。何か問題があったらもちろん辛い気持ちになるんですけど、それを他の人に投げつけるんじゃなくて、ちゃんとみんなで解決していこうとしていくし、解決のしかたもプロダクトのこととかユーザーのこととか会社のことを考えながら対応していくんで。

あの、ビデオゲームで複数人で遊ぶ時あるじゃないですか。そういう時チーム内の人が諦めやすいとか、自分のチームが負けてるからもういいやみたいな人がいたら、周りの人も影響されるじゃないですか。それと違ってカンムにはそういう人は全然いなくて、むしろ反対で、何か問題があればみんなで解決していこうという気持ちが強いので、自分もそういう場面にあったときになんかパワーを貰えるというか。それはすごい良いことだなと思ってます。

あの、会社に行きたくない的な人多いじゃないですか。今自分は会社に行きたくないっていう気持ちがほとんど無いんですよね。ほとんどと言ったのは、朝は起きるのが苦しい。ちょっと前は電車に乗るのが辛かったですが、今は引っ越して徒歩なんで。ただ、未だに朝起きるのだけはチャレンジです。

──今後どのような人と一緒に働きたいですか?

やっぱりもの学ぶのを楽しいと感じる人ですかね。さっき言ったように、設計とか実装のディスカッションが好きな人、そういう人と一緒に働けるのはすごい楽しそうだなと思います。会社に対する気持ちは置いておいて、プログラミングに対してパッションがある人だとすごい良いと思います。

──ありがとうございました!

テイ・ナカノ・ヒロカズ / Software Engineer

日本生まれカナダ育ち。トロント大学建築学士を取得後、東京大学大学院で建築学を専攻。2018年5月にアルバイトでカンムに参加。同年9月に東京大学を卒業し、カンム新卒第1号として入社。バックエンドからフロントエンドまでこなす期待のソフトウェアエンジニア。