社員インタビュー Vol.13

データ分析でサービスを不正から守る

中村 太亮 / Fraud Control

2021.04.16

カンムをもっと知ってもらう為のインタビュー第13弾! 不正検知/AMLを担当する中村さん(通称 T助)にお話を伺ってきました!

── 入社時期と職種をおしえてください

2020年の1月に入社しました。カンムでは業務部に所属していて、その中で不正モニタリングとそのためのオペレーション構築を担当しています。

バンドルカードは、ユーザー自身がチャージをし、その後お店での決済に使用するという流れで使われているのですが、そのチャージと決済の部分、両方の領域での不正モニタリングを行っています。たとえば、チャージの際に不審な利用がないか、ユーザーが決済したお店に不審な点がないか、などを日々監視していますね。

── ひとりめの「不正検知/AML担当」として入社したんですよね

そうなんです。入社したときは不正のパターンを周りのメンバーから教えてもらいつつ、自分でもデータを集計しながら不正モニタリングのルールをつくっていきました。入社から一年経った今では大分ルールも整備され、派遣さんなど他のメンバーも業務に携われるような体制を構築できたところです。

── カンムに来る前は何をしていましたか

大学生のときに株をはじめてから金融への興味が強くなり、新卒で銀行に入社しました。ひと口に銀行と言っても文化はさまざまだと思うのですが、自分が入社した銀行は通帳や印鑑を廃止したりと当時からわりと先進的なことをやっていて、「ここなら新しいことにチャレンジできそうだな」と思ったのが入社の決め手でしたね。

入社して3年は営業をやっていました。商業施設の中の支店に配属されまして、お買い物に来店された方を対象に資産運用の相談や住宅ローンの融資などを行っていました。会社として「敷居が低い銀行」を目指していて、誰でも気軽にお金のことを相談できる雰囲気をつくるよう心がけていましたね。

営業を経験した後は、当時新設されたばかりだったデータ分析の専門部署に異動しました。当時社内でデータを積極的に活用していく動きがありまして、「新しいことにチャレンジしたい」ということを常日頃から話していた自分が選ばれたようです。そこでは2年ほど働いて、データ分析やSQLの基礎を学びました。

── ずっと金融畑にいるT助さん。なぜカンムに興味を持ったのですか?

実は転職サイト経由でカンムからスカウトメールが届いたタイミングで、カンムのことを初めて知ったんです。そのときはバンドルカードのことも知らなかったのですが、調べてみたらなかなか面白そうなサービスだなと。「本人確認なしで後払いを行っているんだ…そんなことってできるんだ…この場合ってどのくらいの割合でユーザーが返済してるんだろう…聞いてみたいな…」という疑問が次々と湧いて、スカウトメールに返信しました。

実はその当時、転職したいという気持ちはまったく持っていなくて。たまたま長期休暇のときにカンムからスカウトメールが来たんです。明日も休みだし、時間もあるからオフィス訪問してみるか、と軽い気持ちで面談に行きました(笑)

── 現在の仕事で面白いと感じる部分はありますか?

施策を打つことで数字がどう変化するのかを見ることが面白いですね。たとえばバンドルカードにコンビニでチャージできる機能を導入したらチャージ件数がどのくらい増えるのか、あとはポチっとチャージの機能改善を行った時に数値がどう変化するのか、などなど自分がやったことがどう数字に反映されるのかを見るのが好きです。自分が関わった施策によってプロダクトの課題が解決される瞬間は嬉しいですね。

とはいえ難しい部分もたくさんあって。たとえば最近、不正防止のためにとある機能を制限したんですが、その機能を正しいルールの中で利用しているユーザーもいるんですよね。機能を制限するということはそういった真正なユーザーの体験を損ねているということにもなるので、その方々へ極力迷惑をかけず、どうすれば効率よく不正利用を防ぐことができるのか、という観点を持って日々業務にあたっています。

── カンムの魅力や特徴をおしえてください!

「数値を見て客観的に判断する」という習慣が根付いているところが一番の魅力ですね。まずデータがきれいに整備されているし、社内メンバーもデータの定義をきちんと知っている。自社でシステムを開発しているので当たり前の話ではあるのですが、入社したときはその部分に一番感動しました。なにかの施策を行うときも目的を明確にして、その目的に合わせてフィードバックが適切に返ってくるような仕組みをつくる、ということを当たり前に行っています。不正モニタリングという領域自体が、まさに数値を見て改善を繰り返すことが大切なので、こういったカルチャーの中で業務知識を磨いていけるのはいい環境だなと思っています。

あと、カンムの人たちはみんな「プロフェショナル意識」を持ってるなって思うんですよね。ただ仕事をこなすんじゃなくて、みんな自分の担当業務に熱意を投じているなって感じます。プロフェッショナル意識を持った個人が集まって、協業しながら事業を前に進めている、なんかいい組織だなって思っています。

── 最後に、今後こうなっていきたい!というのはありますか?

すごく抽象的なんですが「強いデータ分析者になりたい」と思っています。前職では基礎的な部分しか知らなかったSQLも、カンムに入社してからはさらに学んで、いまは社内で行っている「スパルタンSQL」という勉強会で講師をつとめるまでになりました。今後は数学や統計などの知識もさらに広げて、分析に重きをおきながら仕事をできるようになりたいです。

業務外だと最近はKaggleにも興味が出てきて、少し触ったりしています。とはいっても、機械学習についてはわからないことだらけなのですが(笑)今後は他のメンバーも巻き込んで、数学や統計の勉強会なんかもできたらいいなと思っています。

── ありがとうございました!

中村 太亮 / Fraud Control

同志社大学生命医科学部卒業後、イオン銀行へ入社。支店にて融資営業、資産形成業務に従事。その後、本部にてデータ分析業務を経験し、2020年1月にカンム入社。